「戦争に負けて外交に勝つ」より

2010年10月10日、産経新聞「戦争に負けて外交で勝つ」より

□8月15日、天皇の「終戦の詔勅」に続いて、全陸海軍部隊にたいして停戦の大命が下ると、世界に散らばる300万の日本軍は次々に武装を解除した。米国政府はこの事実から、「天皇制は支持しないが利用する」方針を固めていく。

「世紀の会見」
 天皇は敗戦国の元首として連合国軍最高司令官を訪問した。会談はわずか40分ではあるが、マッカーサーは初対面の天皇に鮮烈な好印象を抱いた。
 自己弁護を聞かされるものと覚悟していたマッカーサーは、天皇が「私は戦争遂行の過程で発生したすべての事態に全責任を負う」との言葉を聞いて感動する。最初の好印象が、後の占領政策に無形の影響を与えていったことは事実だろう。

この事実は覚えておきたいです。